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【予科練平和記念館】零戦21型、実物大で復元展示!(阿見町)

零戦展示(阿見町の予科練平和記念館にて)
零戦展示(阿見町の予科練平和記念館にて)

 

復元された零戦は、茨城県阿見町内にある予科練平和記念館の隣、正面から右手に展示してあります。

 

阿見町が零戦を復元した話

映画『永遠の0』(2013年)の影響もあったのでしょうか。

阿見町は、戦争の悲惨さを語り継ぐため、記念館開館5周年事業として3,707万円で、零式艦上戦闘機(零戦)の実物大模型をつくり展示しています。

 

こちらの動画から零戦をつくった想いを感じて頂ければ幸いです。

 

搭乗できるコックピットまで再現された零戦。

初期の21型、全長9m、幅12m、高さ3.5m。

 

阿見町内にある予科練平和記念館の隣に、2015年秋から展示されています。

つまり予科練平和記念館零戦、併せて訪れられるということです。

 

阿見町と零戦の歴史

・昭和19年〜20年(終戦)まで、阿見町内で零戦を製造していた

・工場は現在のフタムラ化学(株)茨城工場(阿見町中央8丁目)
※私の祖母が、近くに住んでいた

・海軍が土地を買収し海軍軍需部の飛行機用倉庫を建設

・第一海軍航空廠の格納庫として使用

・昭和19年に戦闘機の生産を増強するため中島飛行機(株)が零戦の製造・組立てを行う

・群馬県の小泉製作所等から部品を調達し、荒川沖駅から延びていた海軍専用線を利用して工場に部品を搬入

・完成した零戦は『誘導路』(うちのばぁちゃんを含め、地元の方々は『滑走路』と呼んでいた)を使って霞ヶ浦飛行場まで運び、全国各地の航空隊へ納められた

零戦用掩体壕の配置図
零戦用掩体壕の配置図(引用:予科練平和記念館ブログ

 

零戦が展示されている予科練平和記念館(阿見町)

戦時中の阿見町には、大日本帝国海軍の航空兵養成機関がありました。航空兵は少年で、海軍飛行予科練習生、通称『予科練』と呼ばれていました。予科練は志願制で、空への憧れと国や家族のためを思って、日々訓練に励んでいたそうです。

訓練後に、特攻隊に志願した者もいました。

※予科練平和記念館には、語り手として予科練の2期生だった方がおられます。

 

 予科練が直接関わった飛行機は、零戦ではなく赤とんぼという意見

 

確かに直接の関わりでいうと『赤とんぼ』が挙げられますよね。ただ予科練平和記念館に設置されていますが、『阿見町と零戦』という視点で見ると、その歴史に関わりがあります。(上記:『阿見町と零戦の歴史』参照)また予科練生の中には、零戦という当時最先端の技術を結集した飛行機に憧れを持っていた方がいたというのも事実です。

 

反対意見:なぜ零戦で悲惨さを伝える?

 

方法はいくらでもあります。その方法の1つと考えてもいいと思います。

ただ税金で行われている事業なので、町民であればそこに意見しても良いかと思います。私が友達に聞いた限りですが、半分以上は、町の予算でつくられたことを知りませんでした……。

 

私たちは零戦の前で何を伝える?

阿見町観光プラットフォーム運営者の私は、阿見の観光ガイドを行っています。もちろん観光客や慰霊者に対して、予科練記念館や零戦の前で説明することもあります。私たちはそこで何を伝えるべきなのか……。

 

最後に、予科練の上空を飛んだ零戦の動画

零戦里帰りプロジェクトのひとつとして、縁ある阿見町・土浦にも零戦がやってきました。その時の動画をご覧ください!

龍ヶ崎飛行場への着陸(前日)

 

零戦が予科練の空を飛ぶ!!! Fly Again Tsuchiura 2017

 

観光視点からの注意点

これは観光も視野に入れた事業ですが、観光客に「零戦を見に阿見町まで来い」ってメッセージにならないように気をつけたいです。

私は、観光客が観光したくなる観光プランをしっかりと持った上で戦争の悲惨さも併せて伝えていくことが大切だと思っています!

 

現存する零戦を格納していた有蓋掩体壕

後ろ側からの写真です。手前の小さなドームに零戦の尻尾が入ります。

※一般公開されていない場所です。

 

 

 “ いいものだらけ ”の世の中へ。

 阿見町観光プラットフォーム 運営者 / 阿見町 出身・在住

 筧田 聡 Satoshi Kakehida

 

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2件のコメント

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